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(7)冷却水水位低下警報
清水冷却エンジンで、タンクの水位が低下したときなどに警報を発し、機関の焼き付きを防止するものである。スイッチは2・229図に示すように、リードスイッチ部と磁石を内蔵したフロートから成り、フロートの位置によりリードスイッチの接点を開閉して冷却水の水位を検知する。
通常は清水タンクに装備されるが、このセンサのフロートをウエイトに変更すれば、海水の流量センサとしても使用できる。

 

 

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2・229図 冷却水水位低下スイッチの構造図

 

 

3)運転状態の監視装置(計器盤)
操縦盤、制御盤、監視盤等のほかに計器盤等に、回転計、圧力計、温度計さらに操作場所表示灯、クラッチ位置表示灯、可変ピッチプロペラ翼角計や、自己逆転機関では回転方向計、発電機などでは電流計、電圧計、電力計、同期検定器、周波数計などを見やすいように配置し、操縦者や運転者に機関の運転状態を知らしめる装置であり、以下主要なものについて説明する
(1)回転速度計
通常は機関のクランク軸回転速度を表示しているが、可変ピッチプロペラを装備したものではプロペラ軸の回転速度も表示しているものもある。
一般に機付の計器盤には、フレキシブルワイヤで機械的に回転数を取り出し回転計に連結しているものが多いが、最近は中形機関以上には殆ど電気式又は電子式を用いて回転計に表示している電気式又は電子式は機械式に比較して誤差や故障が少なく、遠隔操縦に多く使用されている。
2・230図は、電気式の回転計用センサで、エンジンの回転を電気信号に変更する回転計用センサをフライホイルのリングギヤ部近くに取り付ける。このセンサは、内部に磁石とコイルを持っており、リングギヤの動きによって電気(パルス)を発生させるもので、一般には電磁ピックアップ方式と呼ばれているセンサである。2・231図は電磁ピックアップを使用した回転計の回路図で、センサからの電気(パルス)信

 

 

 

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